​記念すべきボリスプロジェクト最初の公演ですね。
懐かしいなぁ。

都内のボロアパートを舞台に、それぞれの事情を抱えた無職の男女4人と、それを取り巻く人々が織りなす
バッタンバッタンのシチュエーションコメディでした。

演劇の脚本を書くのも、劇場を借りるのも、何から何まですべて初めてだったので、公演までの日々は
そりゃもうワッチャワチャでした。
もういっそこっちを舞台化した方がよっぽどお客さん喜ぶんじゃないか、
ってくらい。

しかしながら1発目特有の「わかんないけどとりあえずやってしまえ！」的な
ノリというか熱量というか、あの感じは得難いモノでした。
よくも悪くも学祭の前夜のようなワクワクに四六時中包まれていた気がします。

当時、若者の就労を題材にした本を読み漁っていました。
1作目、何をテーマに書こうかと考えた時、迷わずこれで行こうと。
コメディで笑ってもらいながら、僕なりに考えた若者の幸福な就労の形の、
当時の一応の結論をエンディングに持っていければいいなぁと。

目論見はまぁ達成できたのかなとは思いますが、エンディングの印象が
来て下さったお客さんにあまり残せなかったのは、爆破オチという結末を
選んだ僕の責任に他なりません。

多分に反省点も残した公演でしたが、デビュー戦だしパーっと行ったれ！
という感じで劇団としてはなかなか悪くないスタートを切れたんじゃないかな、と思います。

稚拙な部分は書き直して、いつか再演したいですね。